週間マーケット展望
このコーナーでは、初心者から中級向けに為替取引の戦術面での考えかた、予測を提供いたします。具体的な売り買いのレートポイントも掲載しております。ただくれぐれも「投資は自己責任」をお忘れなく。
■先週の動き〜今週の材料と相場展望 2012/11/19(月) 12:10 更新

■ ウィークリー展望

■ 日銀金融政策決定会合
日銀は、今週19日と20日に金融政策決定会合を開き、20日に金融政策を発表する。今回は、金融政策の現状維持での発表が大方の予想となっている。日銀は、先月30日の会合で、資産買い入れ等基金の増額を11兆円とするなど、市場が予想していた最低限度の緩和策にとどまった。直近の国内指標はやや弱さを示すものの、主要な懸念材料の1つである円高は、このところのドル買い円売り基調でやや懸念が和らいでおり、今回は一旦緩和策の効果を確認するだろうとの見方は妥当だと思われる。その一方で、12月開催の会合では、日銀が追加緩和策を発表するとの観測が高まっている。今月12日に発表された7-9月期実質国内総生産(GDP)では、前期比年率で3.5%減と大幅なマイナス成長が示された。日銀は来年1月に経済・物価情勢の展望(展望リポート)の中間評価を行うが、この成長率の鈍化などをうけて、この中間評価で下方修正を迫られる可能性が高い。また、この年末にツイスト・オペが終了する米国でも、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和が決定されると予想されており、日銀は断続的な追加緩和策の発表に迫られるだろうという見方が市場の大勢となっている。もちろん、国内政局も強く意識されそうだ。12月の衆院総選挙後は、自民党へ政権交代されることがほぼ織り込まれてきているが、自民党は日銀に強く金融緩和を迫ると思われ、年末から来年初頭にかけての追加緩和策発表は避けられないのではないだろうか。今回の会合に関しては、今後の日銀追加緩和策の時期や規模を睨んで、その声明内容や記者会見における白川日銀総裁の発言内容に注目することになりそうだ。より緩和スタンスを強めた内容の場合、円が軟化することが予想される。
その他各国金融政策では、20日に豪準備銀行(中央銀行)の金融政策会合議事要旨が公表され、その後にはスティーブンス豪中銀総裁の講演も予定されている。豪政策金利の行方を占う意味でも、内容は確認しておきたい。

■ 欧州債務問題
20日にユーロ圏は財務相会合を開き、ギリシャに対する支援資金供給について決定すると見られている。ギリシャに対する支援金は本来12日に発表される予定であったが、「トロイカ(EU・国際通貨基金・欧州中央銀行)」の報告を待つかたちで、20日までの決定延期が発表されていた。ただ、懸念されていた16日満期のギリシャ13週物証券(50億ユーロ)も、ロールオーバーを行うことで何とか乗り切られ、15日にはショイブレ独財務相が「ギリシャ財政を持続可能にする方法を20日の会合で決定する公算が大きい」と発言したこともあって、市場ではこの日の決定をそれほど不安視していない。また、12日の会合では、ギリシャ財務削減策の目標達成期限が2014年から2016年まで延長されることが決定されたが、このプログラム延長にともなって生じる資金不足を穴埋めする方法についてもユーロ圏は20日までに解決策を決定するとされている。ユーロ圏経済の先行きについてはなおユーロの重しとなるだろうが、この会合で市場予想通りの結果が発表されれば、まずユーロは底堅く推移するかもしれない。22-23日開催の欧州連合(EU)首脳会議と合わせてその経過を追っていきたい。

【今週の注目通貨ペア】USDJPY
USDJPY相場は10月の上昇トレンドを一旦終えたものの、直近では新しい局面に入ったようだ。先月30日に発表された日銀の追加金融緩和策後は、相場も200日移動平均線に支えられつつも上値の重い展開が続いた。しかし、米10月雇用統計を始めとする米指標の好結果で、相場は一気に80.60円台に反発。10月の上昇基調をかろうじて保った形となっている。ただこのレベルは、先の10月29日付レポートでも指摘した重要なテクニカルレベルとなり、その後米大統領選の結果や欧州債務懸念で市場がリスク回避モードを強めると、結局相場は9日に79.06円付近へ反落した。このレベルも先のレポートで指摘した通り、今年2月から3月上昇局面のFibo61.8%戻しが存在し、9月には上値抵抗線として機能した重要なテクニカルラインとなる。その後、相場はしばらく200日移動平均線を上値抵抗線にかえて方向を探っていたが、14日に野田首相が12月16日の衆院解散を表明したことから上昇圧力を強めると、15日には安倍・自民党総裁の発言を手掛かりにしてさらに急伸。上値抵抗線を次々に突破すると、先週は一時7か月ぶりとなる81.45円付近まで大幅上昇を見せた。
相場は急伸したことで、直近で利益確定も入りやすいかもしれないが、目前には81.50円付近の重要な上値抵抗線も控えている。このレベルには、今年3月から9月下落局面の61.8%戻しが存在し、15日の相場でも上抜けを許さなかったため、今後上値トライが意識されることとなりそうだ。今週20日には日銀が金融政策を発表し、市場ではひとまず現状維持での発表と予想しているが、その声明内容や白川日銀総裁の発言などを手掛かりに、相場が投機的な動きを見せるかも知れない。12月の日銀金融政策決定会合では、日銀による追加緩和策発表を予想する向きが少なくないだけに注意したい。現在相場は、81円台前半で上値を狙っているが、上値方向ではやはり81円台中盤が目先のターゲットとされそうだ。ここを上抜けた場合は、81.80円から82.00円のレベルが抵抗線として機能するかもしれない。このレベルは、今年春に形成されたヘッドアンドショルダーのショルダー付近となり、82.00円は内閣府が「2011年度企業行動に関するアンケート調査」で公表した輸出企業の採算レートとなる。反対に、円の買い戻しから相場が下値を探った場合は、11月2日の高値圏となる80.60円台が強く意識されるのではないだろうか。80円台中盤には、今年3月から9月下落局面の半値戻しが存在するうえに、今年6月の高値圏ともなる。このレベルを下抜けると、80.00円前後の水準が見えてくる。この水準には、今年2月から3月上昇局面の半値戻しが存在し、10月にはこのレベルで激しい攻防が展開された。現在79円台後半に位置する200日移動平均線も、支持線として機能してくると思われる。

USDJPY 日足
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